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じじじと油皿の鳴る音がして、ついに行燈の火がはたと消えた。部屋は一瞬まっ暗になったが、やがてほのかに薄明のように光がうきだしてきた。窓の障子が、いっぱいの雪明りだった。【山女魚】

· · 山本周五郎作品より · 0 · 0 · 0
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