へ、いいふりこきが、ときよきは云った。いいことってのはな、体じゅう八万八千の毛穴が一つ一つちぢみあがるような気持だとよ。へええ、それっきりか。そのうえに、おめえのような性分ならこむらげえりがするって云わあ。どうしておらのような者はこむらげえりがするだ。それは好き者だからだべさ。おらが好き者か。眼が下三白で手の甲にほくろのある者は好きだっていうだ。そう云う者はぼんのくぼと踵で這いまわるだとよ。ときよきは云った。【樅の木は残った】#fedibird #日本文学
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